75 ながつき

2013年9月4日

9月です。レコーディングもひと段落し、先輩の結婚式も終わり、職場での体重測定もクリアし(笑)

静かな9月の到来です。やりたいこと、構想が頭の中をぐるぐるしています。生き急いでいるつもりはありませんが、この歳までに、こうしたい、こうなりたい……そんなことを思いながら、毎晩眠りに付きます。

疲れたときは、何も考えずに目を閉じます。もっと時間があったらなあ、なんて誰しも思うのかもしれません。もちろん、私も1日が30時間くらいあったらもっといっぱいゴロゴロできるのに。笑

などと考えます。

しかし最近は専ら、時間は作るものだと痛感しています。忙しいのは、忙しくなるように自分がしむけていただけで、時には他力本願と申しましょうか。甘えることや頼ることを覚えました。

ことに、音楽に関して、得て不得手がそれぞれあると思うのです。作詞して作曲して編曲してブログ書いて、楽器を弾いて歌をうたう。シンガーソングライターって一口に言っても様々でしょうし、広義の意味があるのでしょう。でも、自分で全てやる、あるいはやりたいっていう気持ちは尊重したいけど

実際それって、孤独だなと思いました。限界やできうるのとの範囲もひとりでは狭まってしまう。だから私、シンガーソングライターでもアーティストでもないと思っています。でも、乃里絵だなあ、とは思います。うまく伝わるでしょうか、この感じ。

昨年の夏から福井と神奈川を往復して、私はとても楽しい思いをさせてもらっています。というか音楽を心底楽しみたいと思っています。

8月14日、初めてのライブで、私なりに緊張していたのですが、思えば渋谷プロデューサーはライブ前、電話口でこんなことをおっしゃっていました。

「ライブでよくアーティストさんが一生懸命とか、楽しみますとか言うけどね、楽しむのは観客なんだよね。楽しませるのがアーティストさんで、そこの意味を勘違いしちゃいけないと思うんだ」

厳しい一言だなと、当時背筋が伸びたのを覚えています。でも、二言目には

「まあ、俺は楽しむけどね。だって嫌じゃん。楽しくないの」

ですって。思わず声を出して笑ってしいました。そりゃそうだ。誰も辛い思いで、かしこまってライブがしたい訳じゃないです。

その瞬間、ああ大丈夫だ。ライブはきっと何とかなる。根拠のない自信がおりてきました。だって私はひとりじゃなかったです。案の定、ライブは無事に終わりましたよね、あさ美さんd(^_^o)

ライブを楽しむって、深いと思うのです。日々の努力や積み重ね、自主練などがあって、ようやく楽しむを知るのだと思います。

それを単純に「楽しんできまーす」

とかじゃなくて、練習を繰り返したあの日があっての「楽しみます!」なのですよね。きっと。

長くなっちゃったなあ。次回に続きます。

72 かみさま

2013年8月31日
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目が見えることを幸せだと思ったのは、目が見えなくなったらどうしようと、考えたからで。別段、気にも留めないことが、突然色鮮やかに五感を刺激し、ああ、そういえば私幸せだなあ、と当たり前のことを思い出します。

どうして、こんなに心惹かれるんだろうと、大自然が織り成す造形美に人々は心を持っていかれます。人の創ったものにも、グッときますが、いかんせん空の青さには敵いません。向かうところ敵無しです。

私は父ゆずりの、ど近眼です。さらには乱視という付加価値もセットでついてきました。全く記憶はありませんが、未熟児網膜症だったようで、8割方失明すると、お医者さんに宣告されていたようです。根性で残りの2割に滑り込んだようで、眼鏡で生活できるくらいには視力が健在です。

持っている眼鏡は薄型レンズのくせに、牛乳瓶の蓋みたいな厚さを誇りますが、それでも私は何不自由なく、文字を書けるし、絵も描けるし、日常に転がる当たり前の景色を見れます。もちろん、あなたの笑顔もね。

それがどれだけ素晴らしいことか、いつも忘れそうになるけれど、空を見上げるたびに思い出します。ああ、見えるって幸せ!私幸せ!かみさま、あざーっす!

まさに、こんなノリで、空の青さを噛み締めております。

あと、乱視の方しか共感してもらえないかもしれませんが、裸眼の乱視の状態で夜の街を歩くと、街灯の明かりが50個くらい分裂するんですね。

……これがまた、きれいなんですよ。笑

一つしか明かりがないのに、そのたった一つが縦にも横にも重なり合いながら広がって、視界がえらいことになります。幻想的です。

かみさま、ちょー、ありがとう。ちょー、きれいなんだけど。もっともっと色んな景色みたいんだけどー(どんなノリだ)

お粗末様でした…。

71 ?

2013年8月27日

前回の記事、段落や添付の写真が反映されなかったようで、非常に読みづらくなってしまいました(´・_・`)

転送不具合でしょうか。

段落テスト。

70 51えん

2013年8月27日

千木良のバス停が、遠くの山車の灯りを背負いながら、ぽつりと闇夜に浮かび上がった。よいこらせぇーどっこいしょーあーずんたかたっずんたかたっわっしょいわっしょい周辺一帯の若者達が、酒焼けの喉をこれでもかと鳴らす。通り沿いに咲く一夜限りの提灯の道が、二台の山車の行く末を見守っていた。祭りだ。高々と打ち上げられた花火の後も、和太鼓の音が夜風に流れ、身体を震わす。22時を回ろうとした今も、祭りの余韻は止むことはなかった。きっとこの町は、今夜は眠らない。「あ、のりえちゃんバスきたよ」隣でみさきちゃんが声を張る。暗がりでどんな表情をしているのかよく見えない。お別れの時間である。今夜のお別れは、何故だろう少しさみしい。みんなの顔が見れなかった。ぷしゅー。別れの挨拶に浸る間もなく、バスが目の前にゆっくりと停車し、早く乗れと言わんばかりにドアを広げる。私は早足に乗り込こむと整理券を取った。座席に座り込む前に、バスはまたゆっくりと発車した。振り向いた窓越しに、みさきちゃんたちが手を振ったのが見えた。ーー終点・相模湖駅私以外、利用者のほとんどいないバス内には、停車区を告げる女性アナウンスだけが響き渡る。アナウンスを4つほど数えた頃には、終点、相模湖駅に到着していた。財布の中身を見る。

無言で5000円札を両替機に突っ込む。

入らない。「……5000円札は両替できません」無愛想な運転手が、眼鏡越しに私の顔を見た。「5000円札しかないです」「5000円札しかないんですか?」「はい」無いものは無い。私の財布には樋口一葉しか居ない。「小銭も全くありませんか?」私はそっと小銭を確認した。51円だった。言いにくかったが、財布の中身を見せながら、私はぼそりと答えた。「……51円しかないですね」ああ、なんてことかしら。バスは久しぶりに乗ったのよ。緊張したわ。まさか両替札が限られていたなんて!……よくよく考えれば当たり前か。「そうですか……次に、このバスに乗る機会はありますか?」私は俯いた。当分……このバスを利用することはないのではないだろうか。少なくとも、1ヶ月以上は日が空くだろう。10月、あるいは11月?「いや……県外からきたので暫くは……」「……じゃあ良いですよ。小銭だけ入れて下さい」ハイ、スミマセン。気のせいだろうか。運転手さんの目が怖い。私は51円を精算機に突っ込むと、いそいそとバスを降りたのであった。

次はお札をバラしておこう。そう思ったのであった。

69 こんやきみのもとへ

2013年8月23日
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さきほど、知人の結婚式のウェルカムボードが仕上がりましたー。納期までに間に合いました。それで心置きなく今夜、地元を旅立てます。

夜行バスでえっちらおっちら。

今週の土曜日日曜日と、また神奈川のお家にお邪魔します。

新しい曲を4〜5曲録るのです。ウェルカムボードの制作中も、あさ美さんの歌声が部屋に響き渡ります。今回録る予定の曲を聴き流しながら、楽しくボードの制作が出来ました。さあ、気持ちスイッチをまた切り替えましょう。

皆さんにはスイッチは何個着いていますか?

たまには全部OFFにしたって良いのですよねー。なーんてね。

さあ、今夜、きみのもとへ!