ひとのいたみをじぶんのいたみとする

個人がどれだけ辛く落ち込んでいたとしても他人は全く関係無く日常が周っていくわけです。ペットの死なんて最たるもので当事者からすれば周囲の景色が一気にモノクロになり音が消えるのです。たかが飼い犬、飼い猫が死んだくらいで仕事にならないなんてふざけんなよ!心無い人はこんな風に思うでしょう。忌引休みなんてある訳ないですし。だから口には出来ずに余計に辛くなります。かえって人間の方が通夜だ、葬式だと慌ただしく経過し他人と接しなければならないぶん寂しさわすれられそうです。周囲も異常なくらい気使ってくれますし。でもどんなに小さな命でもかけがえの無いくらいに必要な人がいます。他人からすれば、たかが…な命でもです。犬 猫 小鳥 ハムスター 魚 草花だったり虫だったりもあります。ある日突然自分の前からその存在が消える喪失感…それが命である限り大きさや価値には変わりはないのです。僕の友人でカブト虫やクワガタを飼育していた奴が奥さんが焚いた煙式の殺虫剤で全滅した時には立ち直りに二か月かかりました(笑)。今回立て続けに飼い猫三匹が旅立ってしまったあさ美さん…かけ
る言葉も無く立ち直りを待つだけです。とてもとても不謹慎で残酷めいた事ですが、僕は旅立つペットが飼い主に語りかける…そんなシュチエーションの歌をつくりました。嫌だ!こんなのは無理ですって言われるか、心を伝えたい本能を呼び戻せるか。賭けてみたいです。