81 ことだま

日本語の中にはきれいな言葉がたくさんありますね。日本語の持つ美しさや響きを大切に。そんなネミューのコンセプトに惹かれ、私はこうして作詞を続けています。

昔は、わりと内向的な、それこそ自分本位な言葉選びが目立っていたのですが、近頃は作詞の傾向が変わってきたんでないかと、思います……。

それらしい言葉を、それっぽく繋ぎ合わせると、あら不思議。それらしくなったりします。でも全体で見ると全く意味のない羅列だったりして、はて、何を伝えたいのか分からなくなったりしますね。

ただ、自分のお気に入りの言葉を繋げるだけでは、それこそ単なる言葉遊びでしかなく、では、そんな意味を持たない言葉遊びを、どう工夫したら【作詞】になっていくのでしょうか。

さらには、音として声になったとき、どう耳に残っていくだろうか?聴きづらくはないだろうか?意味は違ってこないだろうか?

先の方までイメージして作っていく意識付けを、していきたい。そう感じます。

作詞を始めたばかりの頃は、私生活で思い通りにいかないことや、鬱屈したものを作詞の中でぶちまけていたりしました。笑

そのような学生時代のノートを見る度に、いたたまれない変な気分になりますが、それと同時に、あの頃の自分に今の自分を、教えてあげたい気分でもあります。

今、たくさんの出会いを通して、こんなに前向きな詞を書いているんだよ、と。笑

今、何より伝えたいのは、ありがとうの気持ちかもしれません。