ろくおんのはなし…その壱

今回は好き勝手に書きますが多分理解出来る方は少ないでしょうから今回は読まなくて結構ですよ(笑)。思うに最近スーパードラマーの称号を与えられるプレイヤーがいない気がします。テクニック的には手数や変拍子等々複雑難解なプレイをこなしてスーパーなテクニックを駆使してるドラマーはたくさんいらっしゃいます。テクニック的にはルーディメントパターン等昔に比べれば雲泥の差でレベルが上がっています。いわゆるスーパードラマーと言うとコージーパウエルやカーマインアピス、ジョンボーナム、アレックスバンへイレン、キースムーン…他にも出てくるでしょうが人気投票上位には今でもこうした方々が選出されるでしょうね。NanohanA の「魔法のメロディー」で実験的に試した事がありました。ドラム中心の音に仕上げてみよう!それがテーマでした。ドラムサウンドを録る…イコール、その現場の空気感をとらえるって事で、叩いた一発一発が周囲の空気を揺らして部屋中に響きわたる…簡単に説明するとドラムキットをセットしてある場所、広いスタジオなのかブースのような小部屋なのかガレージのような場所なのか体育館みたいな所かコ
ンサートホールなのか…打楽器ってやっぱりその場の空気感、臨場感によって音が左右される楽器なんだと思う。乱暴に言い切ってしまいましょう。典型的なアナログ楽器なんだからデジタルでは録音再生は不可能、ドラムサウンドの魅力の10パーセント再現出来れば良し!なんです。埋もれがちなドラムサウンドに自己主張させてあげよう「魔法のメロディー」では、そんなわがままな実験をしてみました。NanohanAの他の作品に比べてバックの音が違う印象のはずです…多分(笑)。最初に書いたスーパードラマーが消えて久しい…のはレコーディングがデジタル主体になったからだと思うのです。音質がクリアになる分アナログならば空気感が伝わるはずの音域(スネアドラムのスナッピーが振動でビリビリしたりシンバルの残響とか)が雑音としてカットされる…そんな影響が強い気がします。でも技術的にはかなり進んでいるのでバンドとしての一体感をダイレクトに表現する…そんなレコーディングが主流になればドラマーの時代がやって来る!…んだろうなぁ。まあそれまで試行錯誤で腕みがいてジックリ待ちますか。