37-2 むかいあわせの、えび

前回のつづき、です。

小洒落た言い回しも、ロマンチックなワードも、そこにはないけれど、飾らない想いと真っ直ぐな優しさ、それからちょっとの倦怠感を引っ提げて、神奈川のエビは綴ります。

「月曜の朝は嫌いで」

「小さくまとまることが得意じゃないなら、君はそのままの君でいた方が良い」

「つまらない日々の繰り返しで、人を羨むこともあったけど」

綺麗な言葉で歌詞全体を包むことは、いくらでも出来る。だけど、綺麗なだけで終わらない所に、私はとても共感を覚えたのです。ああ、この人の歌を歌ってみたいなあ。この人と一緒なら、ライブに出たいなあ。

それが去年の8月のことでした。

北陸のエビと神奈川のエビの、初対面です。それから月日は流れ、今日も北陸のエビは神奈川のエビと、歌をうたいます。

神奈川のエビは、一緒に歌う楽しさを北陸のエビに教えてくれました。そんな、とっても大切なエビ仲間なのです。

おしまい。